浄瑠璃寺 行者まつり

2012年06月10日

 

真言律宗、小田原山の浄瑠璃寺で毎年行われている行者まつり。

今年は第10回を迎えました。

行者まつりの「行者」とは役之小角(役の行者・えんのぎょうじゃ)こと「神変大菩薩」で、浄瑠璃寺の行者さんとしておまつりされています。

神変大菩薩様昇天の日とされる6月7日に近い土曜日と日曜日に「行者まつり」が行われます。

今年平成24年は6月9日10日に開催されました。

 

その式次第のひとつに詩歌吟詠の奉納が行われ、景心流の方々が出演されました。

 

 

 

 

 

昼の部の詩歌吟詠の奉納をされた佐々木秀景さん(上写真)と下河邊佳景さん(下写真)です。

 

 

浄瑠璃寺は池を中央にして東に薬師如来を祀る三重塔が、西には阿弥陀如来九体を安置する本堂があります。

 

東の如来「薬師」は過去世から送り出してくれる仏、過去仏といいます。

 

西の「阿弥陀」は理想の未来にいて、進んでくる衆生を受け入れ迎えてくれる来世の仏、未来仏、または来迎の如来といいます。

 

寺名は創建時の御本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられました。

 

まず、東の薬師仏に苦悩の救済を願い、その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが、本来この寺での礼拝の仕方なんだそうです。

 

 

神変大菩薩の法要の様子です。

勇猛な修験者による法螺貝の音が響き渡り、法要の始まりを伝えました。

 

東の薬師仏を祀る三重塔です。

西の阿弥陀九体仏を祀る本堂です。

なぜ九体の阿弥陀仏なのか。

 

昔はいろいろな身分があり、どのような身分であっても救ってくださるのだという考えから、九体の阿弥陀仏が安置されたと伝えられています。

 

 

それにしても素晴らしい自然!

緑に囲まれ、花々が咲き、小鳥がさえずり、まさに極楽浄土を表しているといっても過言ではないと思います。

 

 

 

 

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