平家物語を訪ねて<六波羅蜜寺>

2012年03月23日

大河ドラマ、見てますか?

私は見ていますよ。

松山ケンイチの平清盛、いいですね。

 

それはさておき、今日は平安時代に平家の邸宅が軒並びに建っていたという六波羅界隈にあるお寺、六波羅蜜寺にやってきました。

 

こちらが六波羅蜜寺を開創した空也上人です。

空也上人は醍醐天皇の第二子で、若くして出家し、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えたことで知られ、今に伝わる六斉念仏の始祖です。

空也上人は、疫病が蔓延していた京都の街を、自らが彫ったとされる十一面観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱えお茶をふるまい、多くの人を命を救いました。

963年には鴨川に僧600名を集めて大規模な大般若経供養会を行った記録も残されています(当時、鴨川の岸は遺体の捨て場だったそうです)。

浄土教の弱者救済の思想を民間に広めた先駆者となりました。

 

口から出ているのは六体の小さな阿弥陀仏像で、「南無阿弥陀仏」の六文字を象徴し、念仏を唱えるさまを視覚的に表現しているのだそうです。

 

こちらは平清盛です。

今まさに大河の主役ですので、ご紹介するまでもないでしょう。

 

ちなみに、六波羅蜜寺という名前は、般若心経の中の「完成された」という意味を持つ「波羅蜜多(サンスクリット語のパーラミター)」から取られています。

さらに、「六波羅蜜」とは、この世に生かされたまま、仏様の境涯に到るための「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」という六つの修行のことを指すそうです。

 

六波羅蜜寺という名になったのは空也上人の死後で、それまでは西光寺と称していたそうです。

 

この界隈は近くに子育て飴を売るお店があったり、当時を偲ばせるようなものが残っています。

厳かな気持ちになります。

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